まず、タイトルでもあるM1「カッシーニ」に心を奪われる
"土星に輪っかが~"というサビでは、強く
Dメロの"どこかで誰かが生まれた そして誰かが消えてく"では、どこか幼げに
声そのものに表情があるように、歌い上げています
上田さんのラストということもあり、涙なしには聴けない1曲です
菅野よう子さんがプロデュースするM2「恵みの雨」は生命の、種の力強さを感じ
スキマスイッチの常田さんによるM5「蛍星」では
アットホームで、ハートウォームな、家族の愛を感じる
とにかく豪華なプロデューサー陣が名を連ねており、
それでいてゴッタ煮といったことは全く無く、
どの曲も彼女の歌唱の魅力が十二分に引き出されています
聴き所は枚挙に暇がないと言っても良い程です
そしてラストはNHK広島開局80年ドラマ「帽子」の主題歌でもあるM12「空に咲く花」
どこか途方もない平和への祈りが込められた1曲
アルバムを通して、宇宙や地球そのものを感じるような雄弁さや壮大さに包まれており
彼女の歌唱もそういった世界に非常にマッチしている、優れたアルバムだと思いました