B'z結成20周年目を記念するオリジナルアルバムである。前作の『MONSTER』同様さまざまなジャンルの楽曲が収録されており、ハードロックやバラードだけではなく、ラテン調、ジャズ調、1950年代アメリカンポップス、シャッフルの楽曲などが収録されている。
17曲収録とボリュームがあるが、もともと2枚組にできるほどの曲数(23曲)は十分にあり、それを凝縮したのが本作である。しかし、2007年1月からロサンゼルスに入って曲作りを行ってきたものの思うようにいかず、結局一曲も完成しないまま一度帰国したという話がある。松本は「こんなに曲作りがうまくいかなかったのは初めて。すごいショックだった。」と語った。その後、アレンジャーに寺地秀行を迎えプリプロダクションからやり直し、5月に再び渡米。その際は曲作りがスムーズに進んだという。[1][2]
上記のような経緯があったことから、メンバーは「従来のB'zの十八番から抜け出したい」「マンネリを打破したい」と語っており、DセクションやEセクションまで登場する複雑な曲構成、ギターがほとんど登場しない曲など、「結成20周年目を記念するアルバム」と銘打ちながらも実験色の強い曲が多い作品となった。[1][2]
当初アルバムタイトルの候補に『光』というものがあった。これは稲葉が数曲作詞した段階で、製作上のスランプの闇から「光を求めている」という姿勢が今回のテーマであることを自覚しており、歌詞中にも「光」という言葉が多く使われているためアルバムタイトルにすることも考えた。しかし、「光を求めてアクションを起こす」という響きのほうがしっくりくるという考えに至り、アルバムタイトルを『ACTION』とした。[1][2]
今作のバンドスコアは2007年現在唯一のCPD(コピーガードが施されたPDF)形式のデジタル書籍のみ販売されている。ちなみに、今までのバンドスコアが約3,000~4,000円だったのに対して、このスコアは1曲420円(つまり、17曲全部買うと7,140円)とかなり値段が高騰する。