小档案
石井秀仁(いしい しゅうじ) ボーカル&ギター
1976年12月7日、群馬県安中市出身。
4代目ボーカル。さくらんやフロートといったバンドを経て2000年6月に加入。
リーダーである桜井青に次いで作詞作曲を行う。80年代のニューウェーブフリークであり、自身が作詞作曲した「まほらば哀愁(ブルース)(第7実験室収録)」の歌詞には、その時代の名立たるバンド名が挙げられている。また、本人セレクションによるコンピレーションアルバムもリリースした。
現在はGOATBEDとして活動中。
桜井青(さくらい あお) ギター&ボーカル
1971年6月28日、茨城県石岡市出身。
バンドのリーダーにしてcali≠gariの創始者。
結成当初からの唯一のメンバーで、制作曲数もメンバーの中では最も多い。また、cali≠gariにおいて殆どのデザインを担当。第7期からは、曲によっては自身がボーカルを担当することもあった。
現在は、桜井アヲと改名しLAB. THE BASEMENTで活動中。
村井研次郎(むらい けんじろう) ベース
1974年6月15日、神奈川県横浜市出身。
4代目ベース。Eternal Flameを経て1996年10月、研次郎名義でヘルプ加入(1997年5月に正式加入)。
桜井青、石井秀仁に次いで作曲を行っているが、作詞はしていない。
現在はSEX MACHINEGUNSを経て、CYCLE、PSGやサポートベースとして活動中。
武井誠(たけい まこと) ドラム
1974年10月31日、群馬県高崎市出身。
2代目ドラム。テクノアーバンを経て1999年11月に誠名義で加入。趣味はパチンコ。
レコーディング参加は「第5実験室」から。
現在はlab.(KJUN名義)を経て、雅-miyavi-のサポート、GOATBED(サポート)、CYANOTYPE等で活動中。
cali≠gari(カリガリ / 正式表記は≠を縦&鏡文字にしたもの)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。2003年6月22日に無期限活動休止となったが、2009年4月1日に消費期限付きでの復活が告知された。
バンド名はカリガリ博士に由来。
小简介
1989年に青と克弥によって結成。その後、紅梁樹と圭児が加入し、1993年からcali+gariとして本格的に活動を開始する。
メンバーチェンジの回数が多く、新メンバーが加入した際の活動期間を第○期と分類している。第3期で一時活動を休止し、第4期での活動再開時にcali≠gariと名義を変えた。2003年6月22日に無期限活動休止となった際のメンバーは第7期。
活動開始からメジャーデビューする2002年までの間、赤坂BLITZでのワンマン・ライブなど既にメジャーのアーティストと同等レベルの集客力を持っていた時期にも、あえてインディーズでの活動を行なっていた。
所属していたレーベルは、バンドのリーダーである桜井青自身が主宰している「密室ノイローゼ」であった。 その為、cali≠gariや同レーベルに所属していたムック等の周辺バンドを指して「密室系」と呼んだり、この呼び名そのものがファンやメディアによってヴィジュアル系の中の1ジャンルとして括られるといった事が多い。
2009年3月15日に行われたムックの日本武道館公演などのライブで「≠」の記号とHPアドレスのみが書かれたフライヤーを配布。その後、3月22日よりHPのトップ画像とmetaタグのみが更新されていくようになり、2009年4月1日エイプリルフールの00:00に消費期限付き復活、ライブ、音源発表の告知が行われる。 同時刻はアクセスが殺到したため、「503 Service Temporarily Unavailable」と表示される状態が1時間程続いた。
cali+gari名義時代は、大正末期から昭和中期にかけての世相をモチーフとした音楽性の、いわゆる正統派ヴィジュアル系バンドであり、8ビート調のロックやバラードといった楽曲が主だった。
秀児が加入し、cali≠gariと名義を変えた第4期から「奇形メルヘン音楽隊」と称し、秀児の電波系キャラクターや奇抜なファッション、その楽曲や詞の特異性からカルトな人気を呼ぶ。また、ジャズ、パンク、歌謡と、音楽性の幅も広がる。
メインで作詞・作曲を行っていた桜井青による作品は、死体性愛やカニバリズムなどのグロテスクな題材を、ポップな曲調や歌詞、明るいメロディで表現するなど極端な対比を狙った作品が多い。
桜井青がゲイである事から、新宿二丁目などのゲイ文化を題材にした楽曲やパフォーマンスがある。 また、自らヴィジュアル系といわれるジャンルに属しつつも、典型的なヴィジュアル系バンドやバンギャル(ヴィジュアル系の熱狂的ファン)を揶揄した内容の楽曲もあり、第7期メンバーによる覆面バンド・La' royque de zavyは、そうしたヴィジュアル系バンドのパロディ・バンドである。
石井秀仁が加入した第7期から「異能派音楽集団」と称し、オルタナやプログレ、アンビエントからポスト、エモ、エレクトロニカ、フォークと、さらにその音楽性の幅を拡大させるが、同時に'80年代ニューウェーブに通じる電子音を使用した楽曲が目立ちはじめ、往年のファンから物議を醸した。
卓越した歌詞のメッセージ性やキャッチーなメロディ、様々な音楽ジャンルの引き出しの多さなどで、活動休止から5年以上たった今でも根強いファンがいる。
リーダーである桜井青の特異性が目立つワンマンバンドだと思われがちだが、タイトルに「実験室」を冠した作品はメンバーそれぞれの持つ音楽の趣向・方向性が表現された内容となっている。