Haco(はこ)は、日本のミュージシャン。前衛音楽などのシーンで活躍し、主としてボーカルを務める。他、サウンド・エフェクト、シンセサイザーなども手がける。
Hacoのキャリアは、1981年に活動を開始したアヴァン・ポップバンド「After Dinner」に始まる。1982年に鬼才音響技士宇都宮泰の手による「AFTER DINNER / 夜明けのシンバル」でレコードデビュー、1983年には、アルバム「GLASS TUBE」を発表。民族音楽の導入や実験的な音楽性が国内外で高く評価され、多くのミュージシャンの支持を得る。特にデビューシングルはドイツ国営放送の永久保存盤として保管されることになる。1989年には、セカンドアルバム「Paradise of Replica」を発表、海外ツアーも行う。
After Dinnerの活動が事実上停止した後、Hacoはソロ作や「HOAHIO」「Synapse」「Ysterday's Heroes」「ハッピネス・プルーフ」などの各種バンドで作品を発表。その音楽は通じて前衛的、実験的ながらも、明るく笑いに満ちたユニークな作品になっている。音楽活動だけでなく、ワークショップの開催なども行い、音楽の教育にも一部携わるようになる。
1999年には、「ヴューマスターズ〜現音採集観察学会」を結成、2005年まで活動を行う。2005年には、「Stereo Bugscope 00」がアルス・エレクトロニカの「デジタルミュージック部門」にて入賞している。
近年は、ポップス作品だけでなく、電子的な発振音を採取するというスタイルで静謐な作品も発表しており、デビューから長く経っても、音楽の幅を広げつつある。