小档案
松本 孝弘(まつもと たかひろ、1961年3月27日 - )は、日本の男性ギタリスト、作曲家である。ロックバンド・B'zのギター、作曲、編曲、音楽プロデューサーを主に担当している。自身のソロ活動では、作詞、ボーカルを担当した事もある。大阪府豊中市に生まれ、中学校以降は東京都で育つ。東京の私立錦城高等学校卒業。ミューズ音楽院中退。ビーイング傘下のレーベル、VERMILLION RECORDS所属。身長165cm。既婚。
小简介
ギターを練習し始めたのは高校に入ってから。音楽に目覚めたきっかけは母親に買ってもらったビートルズの青盤で、最初に買ったのはグレコのレスポール・モデル。学生時代はマイケル・シェンカー、後にはスティーブ・ルカサーのギタープレイを、セッションマンとしての参加のものも含めてコピーして、多大な影響を受けたという。洋楽のみならず、歌謡ポップスやJ-POPにも影響を受けており、B'z初期においては氷室京介の曲から学ぶことが多かったという。若かりしき頃は、荒井由実、オフコースをよく聴いていたという。また、専門学校時代にはジャズを学んでいた。
TM NETWORKのサポートメンバーを務めていたこともあり、松本は「(小室哲哉から)プロデュース術を学んだ」「TMから始まったものが今の僕のスタイルの一部にはなっていると思う」「B'zの初期はテッちゃん(小室哲哉)の影響が大きかった」と語ったことがある。ソロデビューアルバム『Thousand Wave』では、小室哲哉が初めてサウンドトラックを手がけたOVA『吸血鬼ハンターD』の「組曲 VAMPIRE HUNTER D」をカバーした。「Thousand Wave」のブックレットにある、この曲の松本のコメントにて、小室が膨大な数のシンセサイザーを一人で使いこなす姿に感激して、ギターでカバーしたくなったという節が見られる。
大事件
高校入学とともに、ギターを始める。ハンドボール部に所属していたが、幽霊部員状態となりバンド活動に明け暮れる。
1981年 - 高校卒業後、専門学校に進み、音楽事務所ビーイングに所属する。セッションギタリストや、多数のアーティストのスタジオ・ミュージシャンとしてプロ活動をスタート、主にビーイング系の女性ロックアーティストのセッションを中心に活動。
1985年 - 同じ事務所に所属していた北島健二の代理でTM NETWORKのツアーサポ-ト、レコーディングに参加、以後1989年まで、TMのメンバーと並び多くのファンを集める。
1988年 - ヤマハ社から松本の名前を冠したギター、MG-Mのプロトタイプが製作される。のち幾多のマイナーチェンジを挟み、一般販売される。1995年頃までMG-Mを使用する。
1988年 - メルダックより、1stアルバム『Thousand Wave』をリリースする。
1988年 - 9月21日にボーカリストの稲葉浩志と結成したユニットB'zとして、BMGビクターよりデビュー。B'zではほぼ全ての楽曲の作曲を担当(唯一、1st Album収録曲『孤独にDance in vain』のみ大槻啓之が作曲)。
1991年 - 1stシングル『'88〜Love Story 』をリリースする。
1992年 - 2ndシングル『#1090 〜Thousand Dreams〜』をリリースする。この作品より、B'zと同じBMGビクターより発売になる。表題曲はテレビ朝日系の音楽番組「ミュージックステーション」の3代目テーマソングとして起用され現在もO.A中。
1992年 - 2ndアルバム『Wanna Go Home』をリリースする。
1994年 - 自らのアルファベット表記にTAK(タック)を使用し始める。TAKと名づけたのはギタリストのスティーヴィー・サラス。
1996年 - ソロプロジェクトとして洋楽カバーアルバム『Rock'n Roll Standard Club』をリリース。同時にライブハウスツアーも実施。これらの活動は後のTMGに繋がることとなる。
1999年 - 3rdシングル『THE CHANGING』をリリースする。全曲の作曲、ギターに加え、作詞、ボーカルにも挑戦している。
1999年 - 4月2日より「松本孝弘のONE FOR THE ROAD」(ニッポン放送)がスタートする。
1999年 - 5月7日に「松本孝弘ソロ・プロジェクト〜B'zへの挑戦〜」(NHK-BS2)放送。
1999年 - 3rdアルバム『KNOCKIN' “T” AROUND』をリリースする。3rdシングルの流れで、今回も全曲の作曲、ギターに加え、作詞、ボーカルにも挑戦している。
1999年 - ギブソン社から松本の名前を冠したCanary Yellowのレスポールのシグネチャーモデルが発売される。
1999年 - スティーヴ・ヴァイ のアルバム『ウルトラ・ゾーン(The Ultra Zone)』の『ASIAN SKY』で、ギター参加。
2001年 - ギブソン社からのシグネチャーモデルのTAK Burstが発売。
2002年 - 4thアルバム『DRAGON FROM THE WEST』、 5thアルバム『華』を同時リリース
2003年 - 徹子の部屋に出演。トーク番組は、初めての出演となった。
2003年 - 11月26日にTAK MATSUMOTO名義のソロプロジェクトとして邦楽カバーアルバム『THE HIT PARADE』をリリース。稲葉浩志、ZARD、倉木麻衣、宇徳敬子、ほかのゲストアーティストを迎え、'70〜'80年代の邦楽の名曲をカバー。
2004年 - B'zとしての活動を休止し、ソロプロジェクトTMG(ティー エム ジー、Tak Matsumoto Group(タック・マツモト・グループ))を結成する。元MR.BIGのエリック・マーティン等、コラボレーションメンバーを迎え活動。TMGのライブツアーも実施された。また、7月17、18、20日には、松本孝弘と東京都交響楽団によるコラボレーションライブ『都響スペシャル Collaboration 2004 松本孝弘「華」』が公演された。11月24日にギタリストの発掘を目的としたレーベルHouse Of Strings(ハウス・オブ・ストリングス)を立ち上げる。
2005年 - ギブソン社から3作目のシグネチャーモデルが発売。
2006年 - KAT-TUNのCDデビューシングル「Real Face」を作曲。(作詞はスガシカオ、編曲はCHOKKAKU。)松本にとって初の年間シングルセールスチャート第1位作品となり、この年唯一のミリオンセラーとなった。
2007年 - 6月26日、ZARDの坂井泉水の葬儀に参列。相方の稲葉浩志、倉木麻衣と共にコメントを残す(大黒摩季や織田哲郎と違いテレビでのコメントはなかった)。
2008年 - 12月20日 ギブソン社から次世代ギターDark Fireを授かる。