術師達が住んでいるという古薫こくんいう名の山里で暮らし始めたあなたは、
奪われた六つの感情のうち「喜び」「不安」「悲しみ」「驚き」を取り戻すことが出来た。
残る二つの感情を取り戻す為、呪術師を探し続けるあなたの前に現れたのは
「触れた相手の心を読むことのできる」力を持った他心通の白十。
書物問屋で偶然出くわしたあなたに、白十は優しく声をかけてくれる。
「君、最近古薫にやって来た子だよね。何か探しているのかい?」
「呪術師の手がかりを探している」という事情を説明をしようとすれば、
白十は「話さなくても大丈夫だ」と答える。
そしてあなたの手に触れ、術で心中を読み取ろうとするのだが、白十の力はあなたに一切通用しない。
今まで自分の術が通用しなかった相手は一人も居なかった。
そんな逸材に出会ったことにより、あなたに酷く興味を抱いた白十。
「……こんなに心が高鳴るのは久しぶりだ。まさか、こんなに興味深い素質を持っていたなんて」
そして、白十は上品な微笑みを浮かべながら、「自分も呪術師探しの手伝いがしたい」と言い始め……。