エログロ・ナンセンスなパフォーマンスと、カラフルなニューウェイヴ・サウンドで人気を集めている4人組の通算8枚目となるフル・アルバム。キッチュで実験的な音作りといい、楽曲ごとに全然違うカラーをもった方向性といい、実に聴き応えのある作品。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
2002年5月発表のアルバム『第7実験室』に続くメジャーからの2作目。ジャンル横断的にさまざまな要素を融合させた独特の楽曲が彼らの個性であり、“ショウ”として構築されたライヴにおいて、その表現は完結される。基本路線は本作でも変化はないものの、音源レベルでより聴き応えのある作品を完成させた意味で、『8』が醸し出す世界観は秀逸だ。不気味で妖しく、そして楽しい。異次元へと誘う多くの術にはアンダーグラウンドな芸術観念の匂いが満ちている。斬新なロック/ポップスを求めるリスナーにお薦めしたい逸品だ。 (土屋京輔) --- 2003年03月号