初めてのワールド・ツアー「TRANS ATLANTIC TOUR」における音源を収録したライブ・アルバム。サポート・ギタリストとしてツアーに参加した渡辺香津美(!)の演奏が契約の問題でカットされてしまい、彼のフレーズはすべて、坂本龍一のシンセサイザーに差し替えられている(このエピソードから、「公的抑圧」というタイトルが生まれたとか)。ギタリストにとっては悲惨な話ではあるが、エディットとエフェクトを駆使したサウンド・メイキングは、きわめてYMO的。高橋幸宏のシャープにして繊細なビートも冴え渡っている。(森 朋之)
1979年のワールド・ツアーのライヴ盤で、ロンドン、ニューヨークなどのステージを収録。テクノといいながらも熱くダイナミックな演奏は、いま聴いてもスリリングだ。結成のいきさつやライヴを始めた状況など、メンバー3人にインタビューしたライナーも興味深い。