素晴らしい記録且つ圧倒的なヴォリューム。入念に考察された上で編纂された事がわかる全体の流れといい、コンピレーションものの鏡と呼んでいいし、四半世紀余を股に掛けたポップ音楽芸術家の道標として一家に一セット必携の4枚組である。フォークからロックへ、ロックからテクノへ、テクノからファンクへ、ファンクからアンビエントへ。そしてアンビエントからまたその先の風景へ・・・細野晴臣という日本屈指の才能をフィルターとして音と、歌と、エコーを求めて旅をする、そんな感覚が味わえる。聴いても聴いてもまだ飽きる事は無い。いつか氏のもう一つの歴史である歌謡の面にスポット当てたコンピレーションも期待したい。 (By カスタマー)