人気絶頂のアイドルがいきなり黒人女性コーラスを従えてロックバンドを結成・・・
みんな呆然目が点・・・ということで、現在に至るまでネタにされることはあっても
なかなか正当な評価を得ることができないアイドル史上異色のユニット、それがラ・ムーです。
本作は「愛は心の仕事です」「少年は天使を殺す」「Tokyo野蛮人」という奇抜なタイトルの
3枚のシングルリリース後に満を持して制作された唯一のアルバムです。
リゾートミュージックと黒人ファンクをいいとこ取りしたサウンドを一貫して志向していた
トライアングルプロダクション(杉山清貴&オメガトライブ、池田政典など)所属ということもあり、
ファンクを基調とした優れたリズムワーク(ドラムの中西望が良い仕事)と
2人の黒人女性コーラスが目立つシングルと比較しても、リゾート面を強く押し出した作品となっています。