人間国宝というのは俗称で、正式には「重要無形文化財保持者(各個認定)」という。これは「文化財保護法」に定められているもので、歴史上または芸術上、価値が高い無形文化財の中で、特に重要なわざを「重要無形文化財」に指定し、それを体得、体現している人を「保持者」として認定している。
わざの保存と伝承が目的で、保持者には一定の助成がなされている。
最初の認定は昭和三十年に行われ、平成十八年までに工芸技術、芸能の二つの分野で合計三百七人が認定され、ほかに十四の団体が「保持団体」に認定さて、十一の団体の構成員が「総合認定保持者」に認定されている。