『Space Kid』(*)『Cosmos』(*)『永遠のヒーロー』(*)『愛は地球を救う』『生命潮流』『黄金の犬』。
続々と初CD化される大野雄二の名盤、今回は& Explosion Band名義で紙ジャケ復活。
(*はsony受注限定生産)
元々彼のサウンドはどれも耳馴染みがいいのだが、かつてラジオの深夜番組テーマ曲だった「Route246」の記憶から、
いつもの大野氏の作品よりも御洒落・クリスタルといった快楽的な印象を受ける人もあるだろう。
ご本人はドナルド・フェイゲンがお好きみたいだが、本作は83年リリース。シャカタク『ナイトバーズ』あたりの時代。
「Lollipop Train」なんか聞くと、ライナーにもあるようにアジムスの影響はこの頃日本のミュージシャンに結構あったみたい(寺尾聰とか)。
そんな中にも彼らしい頑固な職人芸は一本筋が通っている。それは大野氏の盟友・今は亡き山田康雄の仕事っぷりにも似て。
いずれにしてもこの艶っぽい生演奏と比べたら21世紀のマウス・ミュージックなんか聞いてらんない。
ちなみにライナーは新旧両方封入。
こうなると当時の熱いlive音源も聞いてみたくなるのが人情というもので、次の復刻には75年新宿厚生年金大ホールでのlive盤『Sound Adventure Act.1』が待たれる。
非売品LPだったからマスターテープは残っているだろうか?
06年の『犬神家の一族』サントラがもう廃盤になってしまっている。(未聴の方は見つけたらすぐ買っておこう。くれぐれも定価以上に手を出さないように。)
これも売れればまた次の企画が可能になる。入手はお早めに。