◆ストーリー
春、薄桃色に彩られた上野公園。
あなたは彼に誘われ、
ふたりきりでボートに揺られています。
ひっそりと静かな波の上。
降り出した雨から逃れた先は、桜の木の下。
そこは、穏やかで美しい、ふたりだけの桃源郷――。
ひらりひらりと舞い落ちる花びらが、
淡い紅の絨毯を湖面に作ります。
と、そっと彼が甘い飴玉をあなたの口に含ませました。
口の中に広がる甘さと香り。
それはあなたの体に、心にしみ込み、
安らぎと心地よさを与えてくれるのでした。
今日だけは、今だけは、日常を忘れて愛しい彼とふたりきり。
甘い眠りに落ちるのも、もう間もなくでしょう……。