くちずさむのは、きみとぼくの小さなメロディ
時代(とき)を超えて歌い継がれる、歩み始めた現代(いま)の詩。
歴代屈指のポップさで一際輝く最高傑作の誕生です。
誰もが忘れられない時を経て完成した最新作。時代を、そしてかけがえのない瞬間を、親しみやすい語り口で紡ぐ珠玉のポップス・アルバムとなりました。唯一無二のテンダーヴォイスからは明確な意思が、温もりが伝わります。静謐で美しい繊細なメロディに乗せて、癒しがたい哀しみと交錯するほのかな希望が詠われた「圏内の歌」。また、震災から一ヶ月目、甚大な被害を受けた福島の沿岸部で出会った少女の記憶から作られた「Memory Lane」。ライブでの初公開時から口コミで噂が広がり続けている人気曲「サーカスナイト」はロマンティックなスウィートソウル。都会の喧騒、ムーデイーなナイトライフが似合うメロウでアーバンなタッチは耳に心地良く響きますが、時代の痛みも同時に感じさせる彼らしい深さを湛えたナンバー。夏の記憶にそっと寄り添うような現代版ニューミュージックの名作「湘南が遠くなっていく」は甘酸っぱくもほろ苦いビタースウィートな風合い。「劣悪、俗悪、醜悪、最悪」のパンク性と、性急なビートのうえでささやかれるサイコ•ファンク「busymen」。叙情性を湛えた歌声が沁みる「七夕の人」。山本達久による神懸かり的なドラミングをフィーチャーし描き出す銀河。そして盟友ユザーン、ジャズ界の生きる伝説である鈴木勲らと共に、音の限界を超えるかのような魔法的ナンバー「アブラカダブラ」で描かれる未来のカケラ。自力配信システムDIYSTARSを使い、ツイッター上で募ったリクエストから一日で制作&配信されたミュージカルナンバー「Chance☆ლ(╹◡╹ლ)」もアルバムヴァージョンとして四家卯大のストリングスをフィーチャーし再録。締めくくりは“これぞ旅人節”、イノセンスと途方もない深遠さが同居したアルバムタイトルチューン、「リトルメロディ」。
21世紀のスタンダードと成り得る大名曲がズラリと目白押し。天才少年、アンファンテリブルと呼ばれた10代のデビューから14年、一度もテンションを落とすことなく優れた作品を生み出し続けて来た七尾旅人から、とうとう極めつけの傑作が届きました。
七尾旅人(作詞作編曲歌唱演奏プログラミング録音など)
参加者
森俊之(M-6の編曲、M-13のピアノ)
シンゴスズキ(M-13共編曲、M-15のリズムトラック)
Dorian(M-5共編曲)
鈴木勲(M-13のベース)
ユザーン(M-13のタブラ&ボル)
山本達久(M-11, 12のドラム、パーカッション)
太田朱美(M-4のフルート)
コスガツヨシ(M-5のギター、M-15のギター&ベース)
四家卯大(M-14チェロ)
沖祥子(M-14ヴァイオリン)
ZAK(M-14の弦録音)
渡部高士(ノイズを提供 M-1, 3, 10, 16で使用)
奥田泰次(ミックス及びM-4のフルートRECとM-11, 12のドラムREC)