森田葉月&森川七月 という20代の若い姉妹デュオのジャズ・ヴォーカルです。今年メジャーデビューしましたが、大阪では「PUPUPIDO(プップピドー)」といグループ名で活動していました。メジャーデビューにあたって、姉の美佳(Mika)さんは森田葉月に、妹の三七子(Minako)さんは森川七月と名前を変えました。
お母さんがジャズボーカルをしていた影響もあり、若いのですがとても歌が巧く安定した歌唱には驚きを感じました。
基本的にはそれぞれのソロ・ヴォーカルなのですが、姉妹特有の似た声質によるハーモニーは結構はまりますね。曲のアクセントになりますし、素晴らしい個性です。ルックスもステキで人気がでるのも時間の問題だと思います。
デビューアルバムとなったこの7月に発売された『Jazz Cover』ですが、スタンダードナンバーのカヴァーですし、ライヴ・パフォーマンスの収録ですので、実力がはっきりと分かります。堂々とした歌いっぷりに驚かされます。特に21歳の森川七月さんの少し深い声質に惹かれました。良いヴォーカルですね。
「Pretend」における落着いた歌いまわし、「Summertime」のけだるさは格別で、この若さからあのような表現ができるのなら言うことはありません。バックバンドの熱演からもライヴ特有の「熱さ」が感じられました。
「Autumn Leaves」の冒頭のヴォーカルを是非先入観なく、聞いてください。年齢を聞き間違ったかと思うほど、年季の入った落着きが不思議なほどです。
彼女達のデビューシングルでもあり、ライヴの定番曲とも言える「Amazing Grace」も聞き物です。冒頭のア・カペラによるデュオは大変難しいものですが、気持ちのこもった良いハーモニーを聞かせてもらいました。後半のゴスペルも雰囲気が変わっていいものでした。