これはヒットだね。A面はオープニングの「FANTASY」から始まって一気に聴ける。 遊び心を感じされながらも、集中力を感じる。 「FANTASY」「ジゴロ」「ココナッツの片思い」と夜のきらびやかさ、なにかがはじまる予感から、少しずつ景色が移ろって、様々な恋の模様をうつして、〆はとってもスウィートな「2時までのシンデレラ」、よくできている。 「Go away」を聴くと、東芝がポスト・ユーミンとして彼女を売り出した理由がよくわかるというもの。 ここにあるのは、演歌でもジャズでもクラシックでも洋楽でもニューミュージックでもない、ポップス。 大人の遊び心をポップスで表現したらこんな素敵な音楽になったよ、というそんな作品。 職業作家が遊びで出したアルバムのようにもみえる。 この腰のどしっと座っていた感じが、良くも悪くも、彼女の魅力。J-POPの時代に活躍していたらなあ、と惜しまれる。
ちなみにここから3作アレンジャーは新川博に固定。8点。