太虚如道先生正之 —— 宫島詠士先生書
浩然還太虛丹心照萬古;生前未了事留与后人補 —— 如道
「他による自己の発現、但し、己の欲するところに従って矩をこえず。」
"他"とはこの場合"曲"の謂であり、父如道が演奏というものについて、就中、尺八古典本曲に対する自らの心構えを述べた言葉です。
尺八古典本曲は、その音楽の特性から、容易に変化・変形しがちな音楽です。時には、原形がわからなるほどに。
遠い歴史の彼方からはると伝えられ、明治四年の普化宗廃宗以来の困难な状况にもかかわらず、父如道等先人がわれわれに手渡してくれた古典本曲の魂と姿が、確かに次の時代へ引き継がれてゆくことを願っています。 —— 神如正
中世に端を発し、江户時代を通じて全国各地の普化宗寺院に伝えられた尺八古典本曲(普化褝尺八)を集大成して、寂寞たる音楽世界を提示され、地唄·箏曲の尺八においては深く内面性を求められた先師神如道、長逝して三十三年。ここに先師の霊と音楽を偲ぶ会を催すこととなりました。
御支援下さつた方々、御出演の諸先生、そして御来聴下さつた方々にあつく御礼申し上げます。 —— 如道会・竹友会