東京で活動中のサイケデリックロックバンド「幾何学模様」のセカンドアルバム「Forest of Lost Children」の録音・ミックス・マスタリングを担当しました。
実はファーストアルバムも担当していたんですが、記事にしてなかったので、まとめてご紹介。
Bandcampサイトで試聴できます。
あ、Tumblrのほうが写真やニュースなんかもみれていいかも。
海外での活動がファーストアルバムのころから活発で、ニュージーランドツアーしたり、この記事書いてる今はアメリカツアーの最中で、Primal Screamがヘッドライナーを務めるフェスティバルなんかにも出演したり、MTVのキャンペーンにノミネートされたり。
活動紹介みたいになってきましたがここらで録音メモ。
ファーストアルバムもセカンドアルバムも、「アナログのみリリース」というフォーマットの指定が前もってあって、なおまた、メンバーの指向する嗜好がはっきりしてたので(踏んだ)、マイキングポリシーを立てやすかったです。(Bandcampでデジタルダウンロードもやってますけども)
ファーストアルバムはオープンリール使いましたね。
幾何学模様の特徴のひとつは、メンバーにシタール奏者がいることですね。ジャムセッション的な要素がつよい演奏スタイルなので、ロック編成の中ではシタールは埋もれちゃいます。他のメンバーがモニターできるように室内のスピーカーからシタールの音も出しつつ、録音用のマイキングもしつつ、というのが唯一の制約でした。特に問題はないですが。
シタール録音には古いAKGのC451EBというマイクを使いました。現行のC451Bとは別物ですね。C451EBは、典型的にはシンバルなんかに使うと特有のちりんちりんした音を拾ってくれる定番マイクで、とかいいつつ僕はシンバルにAKGは好きでなかったりするんですが、シタールやアコギにはよいですね。
関係ないですが(1)、最近70~80年代の口パクライブをやってるヨーロッパとかのテレビ番組(をだだ流しするNHKの番組)を見たりしてたんですが、ボーカリストがこのマイク握ってたりして気が散ります。
関係ないですが(2)、上の文脈でいう「別物」って「different creature」って英語で言ったりしますけど、クリーチャーっていわれると怪物っぽいのが脳裏に浮かぶので楽しいです。