官能的な夜を過ごすのに適した催眠ボイスドラマシリーズ、第11弾。ダミーヘッドマイクによる収録で実現した、臨場感あふれる音響で紡がれる悲恋のストーリー。
敗戦。街の荒廃、略奪。
かつて我が侭に振る舞った主人は生死すら定かではない。
それなのになぜか貴女はシーツ一つない屋敷で彼の帰りを待っている。
すべてに終わりを告げる好機だと知りながら。
既に体から消えうせた傷痕だけがふたりを繋いでいる。
ならば再会したのは幸か不幸か。
「私の体が、忘れられなかったのだろう?」
追っ手から逃れ逃れたわずかな時間。
ふさわしいのはいかなる仮面。
メイドとして。主人として。女性として。男性として。
いいや、そんなものはなまぬるい。
それらすべてを剥ぎ取って。
主たる軍人は貴女に最後の命令を下す――。