内容紹介
Taiko Super Kicks の待望となる1st フル・アルバムが遂にリリース!
前作『霊感』より静かなる進化/ 変化を遂げたバンドによる、限りなくおおらかなメロディーと軽やかな実験精神が結実した意欲作です。
ミツメ~坂本慎太郎の間をゆく白昼夢のように幽玄と立ち上るソフトロック・ポップス堂々誕生。
東京インディー最後の至宝、Taiko Super Kicks――ポスト・ミツメの呼び声も高い男女4人組バンド――
による初のアルバムは、ソウル、アンビエント、プログレ、AOR、ノイズなど彼らなりの音楽アプローチを経て豊かな音楽性を獲得、
昼下がりの陽光を浴びるような心地良くも叙情的で憂いに満ちた日常讃歌。
たとえるなら、Yo La Tengo の自由でオルタナティヴな空気感、『The Bends』期のRadiohead の様な荒々しくもイノセントなメロディ、
そして、The Velvet Underground のような柔らかく激しい内省を湛えた音楽。
樺山太地によるギター・アンサンブルの美しさ、随所に織り込まれた細やかなフレーズやファズ、フィードバックやノイズ音が楽曲に豊かな表情を与え、
紅一点・ドラムの小林希とベースの大堀晃生のゆったりとキープしながらもしなやかな演奏がその土台を強く支える。
ボーカルの伊藤暁里の詩は、内面の奥底に沈殿したフィーリングややるせなさを伴う憂いを描き、
そのメロディーはシンプルで親しみやすく、平熱を帯びてどこまでも優しい。
昼下がりの陽光を浴びるような心地良さの中から、じわじわと情緒を浮上させるような展開をみせる構成力。
どこまでも過剰さを抑制し、聴き手の傍らにそっと寄り添うかのような音は心に沁み、
この世の中に溢れている様々なノイズを共有していることを静かに分かち合うことのできる瞬間がある。
ライヴでファンに既に親しまれている、メリハリのある躍動感が光る“シート"、Taiko 流のユルいスウィート・ソウル解釈“ラフ"、
捻くれたギターフレーズとフックが耳を惹くストレンジ・ポップ“釘が抜けたなら"、後半にかけて化けていく妙曲“低い午後"、
淡々としたうら寂しさをまとったシンプルで美しい曲“別れ"、指間から零れ落ちていった大切な記憶を掴み直すかのような“水"、
アルバム全体の方向性を決定づけた本作における重要曲“メニイシェイプス" 、そして圧巻のエンディングを飾る“夏" 。
歌は空に溶けて、様々な情景が音と浮かびながら消えていき、残るのは静けさ。
ファースト・アルバムにして、その音楽的成長を刻んだ彼らなりの美学が込められたひとつの到達点。
レコーディング、ミックスはトクマルシューゴ、蓮沼執太、森は生きている、D.A.N. 諸作でも知られる葛西敏彦が手掛ける。
メディア掲載レビューほか
東京インディー・シーンで注目を集める男女4人組バンド、Taiko Super Kicksのファースト・フル・アルバム。前ミニ・アルバム『霊感』より静かなる進化/変化を遂げたバンドによる、限りなくおおらかなメロディーと軽やかな実験精神が結実した意欲作。ミツメ~坂本慎太郎の間をゆく白昼夢のように幽玄と立ち上るソフトロック・ポップスが誕生。 (C)RS